オーラトーン5Cを入手した時の感激は今でも色褪せる事はない
この小さなスピーカーの存在を初めて知ったのは、
小学館が出版していた今はなきFMレコパルのモノクロ広告だった
モノクロ広告、それも縦割りの1/3ページしかない小さなものであった
その広告のコピーに、記憶は曖昧で申し訳ないが、こういう一文があった
「 テレビでもラジカセでも構いません このスピーカーにつないだらその音がスタジオの音なのです 」
確かこのような広告コピーだったと思う
曖昧な記憶のついでにこういう一文もあった気がするものに、
「 オーラトーン5Cは世界中の音楽スタジオや放送局で使われています 」
・・・的な事が書かれていた
おそらく そのような実力派の広告を記憶していなければ、とても新聞のリサイクル欄から
この名を拾い上げることは出来なかったはずだ
オーラトーンの知名度は皆無に等しく、
音楽好きな友人にプロのスタジオにはこのスピーカーが使われているよと
オーラトーンの名を出したところ、
「 オーラトーン? ダイヤトーンなら知ってるけど? 」
・・・と、いわれたものだった
それほどまでに知名度の無い存在であった
しかし、ちょっとスタジオ内の写真を見ればミクサーコンソールの上には
必ずといっていいほどサイコロ型の小さなフルレンジスピーカーの
姿を見ることが出来るはずだ
ネームバリューは低いが、プロの世界では静かに鎮座しているスピーカーでもあった

それこそ宣伝効果を狙っているメーカーなら、何処のレコーディングスタジオに
採用されているとか、またモニター系スピーカーを所有しているマニア諸氏は、
自分のスピーカーはどこそこの名門スタジオや放送局に採用されている、と
声高にのたまうが、オーラトーンには制式採用の類いの話を聞く事は無い
それはスタジオ名を羅列してスピーカーの格を上げたいという他の
スピーカーとは違って、スタジオや放送局には当たり前のようにオーラトーン5Cが
ごく自然にコンソールの上や放送ブースの中にたたずんでいる存在であったからだ
プロの音の現場には どこにでもあるし、小さいユニットがひとつ付いているだけの
高級感のかけらもなくそっけないその姿だが、紛れも無くプロフェッショナルの
現場で鍛え上げられた小さなモニター・スピーカーである
輸入商社のコピーは控えめながらも、プロ用とかアマチュアなど関係ない、
プロフェッショナルの世界に使われているからプロなんだといわんばかりの自信をひしと受ける
「 オーラトーン5Cは世界中の音楽スタジオや放送局で使われています 」
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