久し振りにメイン機材のスピーカーケーブルを交換してみた
アクロテックの6N−S1020というものである
このケーブルは6N銅の単線で構成されているもので実は購入した動機は、
6N単線をオーディオ用の自作アクセサリーに応用する事であった
しかし現在ではこのケーブルは生産完了となっていて、その代りになるケーブルが、
けっこう高価なこともあって、素材には使わずに単線ケーブルのリファレンスにしている

久し振りにケーブルを繋いでみる
1.5mm単線なのでけっこう太いが6Nでしっかりアニール処理されているので、
使い勝手はそれほど悪くはない
しかし単線なのに変わりなく、曲げた部分はそのままの形で残る
以前聞いた時は、単線らしいストレートな感じで音が出ると思った
その時のアンプは前までメインであったサンスイAU−α707EXである
現在アンプはサンスイのAU−α707DRに換わっての久々の試聴
やはり傾向は同じである
単線にしてはけっこう柔らかい音であるが、直接音の方が勝っている感じで、
力感やスピード感はあるけれど、ガッツばかりが先に走っている音であった
もっともそれなりに柔らかい部分があるので、
粗野というほど荒れた音にはならずに済んでいる
電気配線用途の単線とはこのあたりに品位の違いを見せるところは流石だ
低域の量感はそれほどあるほうではなく、あっさりとしているが、
決して細身になっているということではなく、逆に厚みがあるほどだ
このへんは、直径1.5mmの単線の恩恵なのであろう
( 量感と厚みは別なので混同しないように )
情報量はあると思うのだが、単線ゆえの一本気な部分が占めるために、
それほど情報量があるようには感じられないのが弱点か?
悪くはないのだが、微妙なクセがある
このクセは やはり単線の音、ということであろうか
何気なく普段よりもアンプのボリュームを上げてみたところ、
今までに聞いたことのない音が出てきたのだ
全域にわたってのハイスピードな音である
ボリュームを上げたことで比例するスピーカーからの音圧・・・
なるほど・・・去年ウチに来られた方に同じケーブルを使っておられる人がいるのだが、
単線、大音量再生・・・ 同じファクターを加えてみたところ
どうやらこのような「音」で構成されているのかと気が付いた訳だ
構成する機材や部屋の特性は違えども、単線のキャラクターというのは、
ある種、共通の音の傾向を示すのである
その方は今では違うケーブルを使用されているのだが、単線が嗜好に合っていたとの事だから、
ケーブルを変更しても「好み」は変わっていないと思う
広い部屋 大型スピーカー 大音量再生 単線系のハイスピード嗜好・・・
結論を言えば、当の本人は気が付いていないかもしれないが、
この方の音は、「 長岡鉄男 」 派の音であろう
好みといえば、私はこの「音」は好みではない ゆえに訪問された方も
私の「音」は合わなかったという事であろう
ただ音質の好みの違いはあっても、違う趣の「音」を認める器量は必要な事ではないだろうか?
思わぬところから、聞いたこともない音を想像する事になったが、
実際の音を聞いてみて予想が当たっているかを確かめてみるのも一興かと?(笑)