亜流の氾濫といえばカメラにも多い
古くはLマウントのバルナックライカやローライフレックスに代表されるボックス構造のカメラだ
バルナックライカ自体の生産数も種類も結構あるがそれにも増して
Lマウントを有するフォーカルプレンシャッターのカメラは多い
わが国・・・日本のカメラ産業の黎明期においてはバルナックライカの
「コピー機」を開発・生産・販売こそが工場制工業のもっとも堅実な方法のひとつであった
ローライフレックスの模倣品はそれこそアルファベット26文字を頭文字にしたメーカーが、
存在したと言われるほどの盛況ぶりであった
そしてバルナックライカの大まかなコピー機はある程度の成功をおさめたが、
「本家」と肩をならべるか?といった機種は本家が新機種である、M型ライカを
市場に出してから以降というくらい力の差が歴然としていたのである
その後のモデルのM型ライカ、M3は初号機ながらとてつもない完成度を誇り、
後継モデルを出すのがライツ社の存亡を揺るがすがくらいのカメラと
なってしまったのは有名なエピソード
亜流には本物を目指すだけのまだまだ手直しをしなければならない「壁」があり、
つまり本物と亜流にはそれだけの「差」が存在していたのである
これが近代になると、機能の先進性よりもデザインの模倣が顕著になってくる
ピッカリコニカの愛称のコニカC-35が はしりとなったスピードライト付きコンパクトカメラの
デザインは、レンズがレンズカバーがスライド式になり鏡胴がボディに収納式になっても
基本的なコンストラクションに変わりがないのである
オリンパスのXAというカメラのデザインは μ というコンパクトカメラに
踏襲されたが、当然他メーカーにも影響を与え、スピードライト別体という
ジャンルを確立した
もちろんその亜流も存在し、レンジファインダーカメラを廉価に復活させたコシナも
その例外ではなく、XA−2のコンセプトに似たコンパクトカメラを発売し、
そのモデルのこれまた亜流があのLOMOだったりするのである
発売当時は大した評判でもなかったコシナのコンパクトが10数年経過して
亜流の亜流であるはずのLOMOに注目が集中しているあたり、ヤマハNS-1000Mが
表舞台から追いやられた背景とオーバーラップするのは私だけであろうか