最初にオーラトーン5Cを鳴らすと大抵の人は音の悪さに顔をしかめるであろう
高音も低音もまるで出ない カンカンとしたナローな音・・・
そう、これが5Cの音である
しかしこれは音楽を聞いたときの評価である
これをヴォーカルだけ いや声だけの音源を聞いてみるとその声のリアルさに驚くはずだ
これがオーラトーン5Cがもっとも得意とする帯域なのである
元々オーラトーン5Cがモニター用途に使われていたのは主にアナウンスの音声モニターである
この音声帯域にマッチングしているため、音声モニターとしては良いけれど、
逆によりワイドな帯域で構成される音楽モニターには向かない
また小さなスピーカーで聞いた時にどんな音になるのか を、チェックするために採用されることが多かった
これは主にAM、FM等ラジオのトークやテレビ放送の音声チェック用として
ミックスダウン時にニアフィールドで聞くモニターとしてミクサー卓の上によくセットされている
それだけに 「 声 」 には自信があるスピーカーだと言えよう
しかしこの 「 声 」 の良さを活かしつつ何とか音楽鑑賞にも使えないか?
その答えはあまりにも簡単だ
アンプのトーンコントロール BASS TREBLEを最大に利くように調整すれば良い
たったこれだけで、何もしていない5Cとはまるで別のスピーカーのように
「 聞ける 」 スピーカーに変貌するのだ
もともと声の帯域には非凡な再現性があるスピーカーだから、その上と下の帯域を
ブーストするだけでいいのである
トーンコントロールを使うことに抵抗がある方もいるだろうが、
オーディオは機材の音をチェックするのが目的ではない
音楽が心地良く聞くのが目的なら、アンプに付いている機能を活用するのが当然では?
ましてや人間の耳に一番敏感な声の帯域を再現するのに長けたスピーカーならば、
上と下を拡張すれば文字通り 「 鬼に金棒 」だと思うのだが?

なんだかんだで私にとっては一番付き合いの古いオーディオ機器になってしまっている
これもひとえに私にとっての 「 音の原器 」 だからである
私が他のスピーカーの音を判断する基準とは、オーラトーン5Cのヴォーカル帯域なのである